毛の構造と脱毛の仕組み
毎日のように自己処理してもまた生えてくるムダ毛。
何度も丁寧にお手入れしても、元通りに生え揃ってしまうのはなぜなのでしょうか?
また、自己処理が面倒で脱毛を始めたものの、「一回の照射で脱毛が完了しない」と言われて疑問に思った男性はいませんか?
今回の記事では、毛が生える構造や光(フラッシュ)脱毛や医療レーザー脱毛の仕組みについて解説致します。
毛の構造や発毛のサイクルを理解しておくことで効果的な脱毛が可能です。
これからメンズ脱毛を検討している男性や、脱毛中の男性はぜひ参考にしてください。
毛の構造
体毛は毛乳頭で栄養を受け取り、「毛球」という部分で細胞分裂を繰り返して作られていきます。
体毛で皮膚の外に出ている部分は「毛幹」、内側に埋まっている部分は「毛根」といいます。
毛幹 | 皮膚の表面に露出している体毛の部分 |
毛根 | 皮膚の内側にある体毛の部分 |
毛孔 | 皮膚の表面にある体毛が生える穴 |
毛包 | 体毛を作っている器官 |
毛球 | 毛包の膨らんでいる部分で、中央に毛乳頭がある。 毛根を生成している |
毛乳頭 | 毛細血管から送られてくる栄養を毛母細胞に送る
脱毛はこの部位にアプローチしている |
毛母細胞 | 毛乳頭から栄養を受け取り、細胞分裂をして体毛を形成する |
皮脂腺 | 皮脂を分泌している器官。皮膚の水分蒸発を防いでいる |
立毛筋 | 寒冷刺激や情緒的刺激が発生したときに収縮する(鳥肌) |
メラノサイト | メラニンを生成する細胞で、表皮と真皮の境目にある |
バルジ領域 | 毛母細胞を生成する発毛因子を作っている領域 毛包幹細胞と色素幹細胞が存在しており、毛根に発毛の指令を出している |
脱毛の仕組み
脱毛サロンで受けられる光(フラッシュ)脱毛やクリニックで受けられる医療レーザー脱毛は、脱毛機の光を体毛の黒いメラニン色素に反応させて体毛を生成している毛乳頭に熱を送り、ダメージを与えています。
脱毛とは、毛乳頭にダメージを与えることで毛を生やさないようにする方法です。
自己処理では毛乳頭にダメージを与えることはできないので、体毛は毛乳頭が活動している限り生え続けます。
自己処理の場合は繰り返しお手入れが必要ですが、脱毛をすることで根本原因を解決することができます。
次に、効率的に脱毛の効果を出すために重要な照射のタイミングについて解説いたします。
脱毛と毛周期の関係
体毛には毛周期というサイクルがあります。
毛周期は毛が生え始めてから抜け落ちるまでの周期のことで、「成長初期」「成長後期」「退行期」「休止期」を1~2ヶ月かけて繰り返しています。
成長初期
皮膚の下で毛が成長し始める時期。
成長後期
細胞分裂を繰り返し、毛が皮膚の表面に出て伸びていく時期。
毛根が太く成長します。
退行期
細胞分裂が停止して毛の成長が止まり、抜け落ちるのを待つ時期。
メラニン色素の生成も停止します。
休止期
毛が抜け落ちて次の毛が生えるまで準備する時期。光(フラッシュ)脱毛や医療レーザー脱毛は、メラニン色素が生成されている「成長期」の毛に照射をすることで脱毛効果を得られます。
そのため、照射間隔を短くしても脱毛を早く完了することはできません。短期間に照射をしても逆に肌へのダメージがかかってしまい、無駄に費用がかかるので毛周期に合わせて照射することが重要です。
また、成長期の毛は全体の毛のうち20%~30%で、照射間隔を空けながら100%に近づける必要があります。
そのため、脱毛は複数回の照射をすることで効果を発揮していくのです。
脱毛完了までの回数や期間は一人一人の毛質や肌質、脱毛部位によって個人差がありますので、RINX(リンクス)の無料カウンセリングでご相談ください。