ヒゲが濃いのは遺伝？原因と正しいお手入れ方法
「どうしてヒゲが濃いんだろう」「父や祖父も濃いからもしかして遺伝？」
自身のヒゲの濃さと遺伝との関係性に疑問をお持ちの方もいるかもしれません。ヒゲが濃い原因には遺伝もありますが、ほかにも生活習慣や食生活、普段のシェービングで「男性ホルモン」が過剰分泌されてヒゲが濃くなる可能性もあります。
今回は、ヒゲが濃くなる原因や対処法、根本から解決できるヒゲ脱毛について解説します。
父や祖父のヒゲが濃いと遺伝するって本当？
ヒゲの濃さは遺伝すると言われており、父親や祖父のヒゲが濃いと子どものヒゲも濃くなる傾向があります。男性ホルモンの割合が多い父親や祖父の遺伝子を受け継いで生まれた場合、男性ホルモンの割合が同じように多くなりやすいからです。ほかにも、頭髪や体毛の濃さも遺伝子の影響を受けます。
ただし、必ず遺伝するわけではなく、体毛の濃さがどのくらいの確率で遺伝するのかは詳しくは解明されていません。
遺伝以外の原因も！ヒゲが濃くなるのはなぜか
ヒゲが濃くなる原因には、遺伝のほかに男性ホルモンの過剰分泌や間違ったシェービングといった理由が考えられます。食生活や生活習慣も男性ホルモンの分泌量を関係しているため、改善すればヒゲを薄くできるかもしれません。
ここでは、遺伝以外でヒゲが濃くなる原因を3つ紹介します。
【原因1】男性ホルモンが過剰に分泌
人間の体には「テストステロン」と呼ばれる男性ホルモンと、「エストロゲン」と呼ばれる女性ホルモンが存在し、それぞれがバランスを取り合っています。しかし、ホルモンバランスが乱れてテストロステンが過剰に分泌されると、ヒゲが濃くなることがあります。
また、思春期の「第二次性徴」で体毛が濃くなったり筋肉質になったりするのは、テストステロンの作用によるものです。テストステロンの量は25歳頃をピークに減少します。
【原因2】生活習慣の乱れ
偏食・睡眠不足・ストレス・喫煙といった生活習慣の乱れは、男性ホルモンの分泌を促す行為です。体調不良や肌荒れの原因にもなるため、生活習慣が乱れている方は見直しましょう。肉類や油っこいもの、味の濃い食べ物を控え、緑黄色野菜や女性ホルモンに似た働きをする大豆製品を中心とした食生活がおすすめです。
【原因3】ヒゲの剃り方が間違っている
誤ったヒゲ剃りにより肌に負担がかかると、ヒゲが濃くなるケースがあります。体毛は肌を外敵から守るための器官です。繰り返し肌を傷つけていると、体毛が外敵から肌を守ろうとするバリア機能がはたらき、ヒゲが濃くなるといわれています。
以下のポイントに気をつけて、正しいシェービングをしましょう。
・シェービング剤を塗る
・逆剃りは剃り残した部分のみ
・アフターケアをする
・切れ味の良いカミソリを使用する
濃いヒゲを招く肌に負担をかける剃り方
ヒゲが濃くなる原因には遺伝や生活習慣の乱れだけでなく、シェービングによる刺激も関係しています。肌に負担をかける剃り方をすると、バリア機能のはたらきで毛が濃くなったり、乾燥やニキビといった肌トラブルが起きたりする原因にもなります。濃いヒゲに悩んでいる方は、間違ったヒゲの剃り方をしていないかチェックしてみましょう。
NGなヒゲの剃り方1
ヒゲ剃りは、順剃り→逆剃りが基本です。逆剃りは、毛の生えている流れに逆らって剃るため、ヒゲと一緒に皮膚も引っ張られて肌に負担がかかります。最初は順剃りで全体を剃ったあと、深剃りしたい部分や剃り残しのある部分だけ逆剃りで処理しましょう。何度も同じところをストロークしたり、強く押し当てたりしないように注意してください。
また、シェービング剤を塗り足しつつ、こまめに刃を洗い流して切れ味を保つことも大切です。
NGなヒゲの剃り方2
カミソリや電動シェーバーの刃は清潔に保管し、定期的に新しいものに交換することもポイントです。同じ刃を長い間使い続けていると劣化して切れ味が悪くなり、刃がヒゲにひっかかるため肌に負担がかかります。刃の交換時期の目安はカミソリが2週間、電気シェーバーは外刃が1年・内刃は2年です。交換時期に達していなくても、切れ味が落ちたと感じた時点で交換しましょう。
【濃いヒゲの遺伝に負けない】正しいシェービング＆ケア
間違ったシェービングで肌に強い刺激を与え続けると皮膚の防御機能がはたらき、毛が濃くなることがあります。朝晩のスキンケアに加え、なるべく肌に負担をかけない剃り方をすることが大切です。ヒゲを毛抜きで抜いている方も避けたほうがよいでしょう。
ここでは、正しいシェービングの手順を解説します。
シェービングの手順
①ぬるま湯で洗顔
洗顔で皮脂汚れや角栓を除去します。
②蒸しタオルであたためる
ヒゲと肌が柔らかくなり、シェービングしやすくなります。
③ヒゲの生えている方向に剃る
シェービング剤を塗り、顔全体を順剃りで剃りましょう。
④剃り残した部分を逆剃りする
剃り残した箇所や深剃りしたい箇所だけ逆剃りします。
⑤アフターケアをする
シェービング剤を洗い流し、化粧水→乳液→クリームの順でアフターケアをします。
⑥ヒゲ剃りを清潔にする
雑菌が繁殖しないよう洗浄し、乾燥している場所で保管しましょう。
ヒゲ剃りの時間を工夫する
入浴時であればヒゲや肌が柔らかくなりシェービングしやすくなるため、夜にヒゲを剃っている方もいるのではないでしょうか。
しかし、一般的に男性ホルモンの分泌量がピークになる「朝6時～10時」が一日の中で一番ヒゲが伸びる時間帯だといわれています。つまり、「朝10時」を過ぎてヒゲが伸びきった後に剃ることで、夕方に伸びてしまうという悩みを改善できます。特に、一日に2回ヒゲ剃りをしている方はヒゲを剃る時間を変えてみるといいかもしれません。
洗顔後に抑毛ローション
抑毛ローションは、肌に塗ることでヒゲを細くして目立ちにくくしたり、ヒゲを生えにくくしたりするものです。毛の成長を抑える女性ホルモンに似たはたらきをする「大豆イソフラボン」や「ザクロエキス」といった成分が配合されています。抑毛ローションは、普段使いの化粧水としても使用できます。
ただし、ヒゲのような太くて濃い毛には効果を実感しにくい点や、1回の使用で効果が出るものではなく、長期間塗り続けなければ効果を発揮しない点がデメリットです。
【濃いヒゲの遺伝に負けない】NGな生活習慣を見直そう
男性ホルモンは体毛の成長を促進させるはたらきがあり、偏食や不規則な生活を送っていると男性ホルモンの分泌量が増えてヒゲが濃くなるおそれがあります。そのため、ヒゲの濃さにコンプレックスを感じている方は、生活習慣を見直せば改善するかもしれません。
ここでは、ヒゲが濃くなる原因となる生活習慣を5つ紹介します。
バランスの良い食生活を心掛ける
ムダ毛の成長を抑える女性ホルモンに似た働きをする「大豆イソフラボン」を含む食べ物を積極的にとりましょう。
ヒゲが濃くなりやすい食事
- 甲殻類
- 魚卵
- インスタント食品
- 牛肉
- 乳製品
チェックポイント！
- 大豆製品
- 果物
- 海藻類
- ごぼうなど食物繊維の多い食品
- 酢の物
- ぬか漬け
実はNG！筋トレのしすぎ
適度な運動は生活習慣病を予防し、ストレスも発散されます。ホルモンバランスが整うため、ヒゲが濃くなるのを防ぐのに効果的です。
しかし、激しい筋トレをしすぎると男性ホルモンの分泌量が増えます。男性ホルモンは体毛や筋肉、骨格の成長を促進するはたらきがあるためヒゲが濃くなるおそれがあります。ランニングのような有酸素運動では男性ホルモンの分泌は促進されませんが、数回で息切れするような過度に負荷をかけるトレーニングは控えたほうが無難です。
タバコの本数を減らす
タバコを吸うと、「有害な物質が体内に入ってきた」と体が判断し、男性ホルモンの分泌を活性化させて体を守ろうとします。また、タバコは体毛を薄くするはたらきをする女性ホルモンを分解するといわれているため、男性ホルモンの分泌が過剰となり、ヒゲが濃くなるおそれがあります。
タバコを吸う習慣のある方は、本数を減らしたり、有害物質の含有量が少ない電子タバコに切り替えたりするとよいでしょう。
質の良い睡眠をとる
睡眠不足もホルモンバランスを乱す原因です。男性ホルモンが優位になれば、ヒゲが濃くなるおそれがあります。体の生体メカニズムの関係上、深夜1時までに就寝し、少なくとも「5～6時間」は睡眠をとるようにしましょう。
また、寝る前にスマートフォンやパソコンを使用すると、ブルーライトの影響で寝つきが悪くなったり、眠りが浅くなったりしやすいです。質のいい睡眠をとるためにも、寝る1時間前からは使用を控えましょう。
日焼け対策を怠らない
青ヒゲが目立たないように日焼けをする方もいますが、メラニン色素は肌だけでなくヒゲにも沈着するため、ヒゲが濃くなる原因になります。
また、日焼けは軽い火傷と同様の状態です。肌に大きなダメージがかかって体の防衛機能がはたらき、ヒゲが濃くなる可能性があります。
紫外線が強い季節は、日焼け止めクリームや日傘で日焼け対策をしましょう。もし日焼けした場合は保冷剤を包んだタオルで冷やし、化粧水やボディクリームでしっかり保湿をしましょう。
脱毛サロンで濃いヒゲにさよなら
規則正しい生活を送り、丁寧なシェービングをしても劇的にヒゲを薄くすることはできません。濃いヒゲや青ヒゲをスッキリさせたいなら、脱毛サロンでヒゲ脱毛するのが効果的です。ヒゲ脱毛は毛を生やす細胞にアプローチするため、自己処理が楽になり肌荒れの改善にも期待できます。
ここでは、ヒゲ脱毛について詳しく解説します。
ヒゲ脱毛とは
毎日のようにヒゲ剃り（自己処理）をすれば、肌への負担が蓄積されます。ヒゲ脱毛は、施術を繰り返すことで毛量が減り、毛質も柔らかくなるため自己処理の手間や時間を省けます。ヒゲ剃りによるカミソリ負けやニキビに悩む方も、ヒゲ脱毛をすれば改善することが期待できます。ヒゲをツルツルにしたくない方や、オシャレヒゲを楽しみたい方は理想の毛量に調節したり、デザイン脱毛したりすることも可能です。
ヒゲ脱毛の種類
脱毛には「医療レーザー脱毛」「光脱毛」「ニードル脱毛」「家庭用脱毛器」があります。
医療レーザー脱毛
・少ない回数で効果を実感できる
・麻酔を利用できる
・痛みが大きく赤みが出やすい
・費用が高額
・白髪の脱毛はできない
光脱毛
・肌に優しく痛みが少ない
・美肌効果が期待できる
・費用が安い
・白髪の脱毛はできない
ニードル脱毛
・白髪の脱毛ができる
・永久脱毛ができる
・痛みがかなり大きい
・費用も時間もかかる
家庭用脱毛器
・自宅で脱毛できる
・出力が弱いため効果が出にくい
・照射を止めると元に戻る可能性がある
ヒゲ脱毛がおすすめな人
・自己処理の回数を減らしたい
・ヒゲ剃りを楽にしたい
・カミソリ負けを改善したい
・青ヒゲをなくしたい
・清潔感を出したい
このようなお悩みを持つ方には、ヒゲ脱毛が効果的です。中でも光脱毛は痛みの心配がなく、肌に優しい光で施術をするため、肌荒れしやすい敏感肌の方にもおすすめです。
また、費用を抑えたい方は、キャンペーンがお得な脱毛サロンを選ぶとよいでしょう。
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